祝 創立100周年
~次の100年を支えるリーダーを「六高」から~
「 憧憬れ 精進みて 止まざる心 」を持ち、
未来へ翔く「六高生」を育みます!
令和4年4月1日に着任し今年で2年目を迎えます校長の須藤浩です。 六日町高等学校HPのリニューアルにあたり一言ご挨拶申し上げます。
大正13年5月4日の新潟県立六日町中学校の開校から数えて、本校は今年(令和5年)で創立100周年を迎えます。県内屈指の歴史と伝統を誇る名門校です。地域の皆様には、日頃より本校の教育活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。そして創立100周年を迎えるにあたり地域の皆様に心より感謝申し上げます。
ご存知のとおり、本校は、大正13年に新潟県立六日町中学校として開校し、戦後の昭和23年に学制改革により新潟県立六日町高等学校と改称、現在に至っています。創立以来、2万8千名を超える卒業生を世に輩出し歴史と伝統を重ねて参りました。
本校の記念誌によりますと、ここ南魚沼は明治維新以降、中等教育を受けることができるのものは経済的に恵まれた少数の家庭の子どもたちに限られ、多くの若者が地元のこの地で十分に教育を受けられない時代でした。そのような状況を憂えた地元の人たちが、次世代の文化を担う若者を育てるために、この地に、旧制中学校を、という強い思いから多くの資金を調達し、学校を作り上げました。開校当時の人たちは「文化の灯ともる」と手放しで喜び、大正13年5月4日の開校式に、手塚校長作詞の行進曲を歌いながら祝賀行列をして、昭和3年11月5日の校舎落成時には、クラスごとに生徒が落成を祝う大きな提灯を競い合って作成し、その大きな提灯を携えて町に繰り出し、当時の町の人たちと喜び合ったと記念誌に記されています。
現代において、あたりまえのように目の前にある「六高」ですが、今から1 00年前、多くの人たちの熱き思いの中から作られた学校であり、そのご尽力がなければ、100年後の今の私たちの日常もありませんでした。
私はこのような方々、つまり、「多くの人たちのよりよい未来を創るために社会貢献ができる人たち」を「俊傑」と考えています。100年前のこの地の多くの「俊傑」のおかげで、今の私たちが「六高」で学べるチャンスをいただいています。
六高への地域の皆様からの期待は大きいです。しかし私たちはその期待に応えられているでしょうか。毎日自問自答を繰り返しております。
今以上に信頼され魅力ある学校に飛躍するために、創立100周年を期に、「翔け俊傑!六高生応援プロジェクト」 ~ 次の100年を支えるリーダーを六高から ~ をたちあげました。本校生徒玄関脇の校舎壁面にもこのスローガンを掲げさせていただきました。
これから六高の生徒に世界の「一流」を間近で、肌で体験・経験させ、自ら意欲的・主体的に自身の未来を切り拓き、地域に貢献できる人材を本校から輩出できるように教育活動を進めて参ります。
具体的には、六高社様、同窓会様、PTA様などからご支援を受けながら
①教育活動支援(大学、研究機関、企業等との連携)
様々な分野の経営者、研究者、技術者からの出前授業、講演・講話などを実施し生徒の視野や識見を広め深めさせます。
②スポーツ・文化活動支援(大学、研究機関、企業等との連携)
スポーツ・文化活動分野のトップアスリート、一流芸術家からの出前授業、講演・講話 などを実施し生徒の視野や識見を広め深めさせます。
③生徒支援(専門機関、NPO法人等との連携)
生徒支援アドバイザーなどを配置し、生徒の様々な悩みにきめ細かく対応し ます。さらには人間関係、コミュニケーションスキルなどの様々なトレーニ ング研修を実施し生徒の人間的成長を拡充させます。
すでに今年1月31日には、本校の同窓であり、世界の政官財の首脳とご親交のあるアメリカ合衆国ニューヨーク新潟県人会の会長であり、モンテネグロ名誉総領事を務められている大坪不動産株式会社長の大坪 賢次 様からお越しいただき、講演会を実施させていただきました。(講演会の模様は本 HPの別項にて掲載させていただいております。詳細はそちらをご覧ください。)
今後も世界で活躍される方々をお招きしお力添えを賜る予定です。
冒頭でも申し上げましたが本校は創立100周年の伝統校です。伝統とは「創造・進化・発展の積み重ね」です。これからの「六高」の伝統を創り継承していく主体は、地域の皆様の後輩である「未来の俊傑」である「六高生」自身です。地域の皆様からのご指導を賜りながら、「憧憬れ精進みて止まざる心」を堅持しチャレンジを続け、次の100年のために地域や世界に貢献できる人材を育んで参ります。
私たち教職員も皆様とスクラムを組み、生徒一人ひとりの様々なチャレンジを支援し、未来を切り拓く支援をし、「応援され、信頼され、魅力ある学校」をつくって参ります。これからも本校の教育活動へのご理解とご支援のほどを何卒宜しくお願い申し上げます。 結びになりましたが、地域の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念するとともに、六高の発展のために、ご支援とご指導をお願い申し上げて挨拶といたします。